JUGEMテーマ:健康

またまたご無沙汰しておりました。久しぶりの投稿です。
今回は足底筋膜炎についての見解を少々書いてみたいと思います。

足底筋膜炎は、その名の通り足底=足裏の筋膜に炎症が生じている、その為に痛みを伴っているという状態ですが、
まず最初に考えてみたいのが、総ての状況において「炎症」が生じているかということです。
炎症という状態は該当する組織・細胞にダメージがあるということです。炎症を抑えるものに抗炎症薬と呼ばれる類のものがありますが、いずれにせよ組織の修繕には一定の休息期間、回復するために要する時間が必要になります。
また炎症回復の為にはアイシングをしたり、圧迫をしたりと対症療法はありますが、「足底筋膜炎なのですが」とご相談を頂く場合の多くは、いわゆる慢性症状であり、痛みの発症から一定期間がすでに経過している場合が殆どです。
この期間、患者様の多くはやはり「炎症」を改善させるためにシップを貼ったり、テーピングをしたり、インソールを使用するなどして、いわゆる「様子をみる」のですが、それでは改善に至らないことが少なくないようです。

そう考えますと、果たして本当に炎症が痛みの原因なのかという疑問が残ります。問題は、炎症と判断した為に安静や冷却という処置が最善と考えたことで、より慢性化させていないかということです。

足底の痛みには、いわゆる足底筋膜炎といわれる問題のみならず、踵を中心に痛みが生じる踵骨骨端症から、踵骨棘という骨の異常などを起こしている可能性もありますので、的確な問診と診察から正しく状況を把握しなければなりません。
その上で、「骨や基本構造には問題がない」という立場から、足部を中心に捉えた機能的な不具合を考えていきます。

臨床の中で多く経験することとしては、足底筋膜の炎症というよりも、足根骨間の関節硬直・機能異常といったものが主因となっていることが多いということです。足底アーチを形成する幾つかの骨のバランスといいましょうか、骨同士のポジション、加えて柔軟性というものに変調が生じており、ここを丁寧に施術していくと比較的改善が早期に現れることが多いように思います。
また、施術後比較的早期に改善が現れることが多いことを考察しますと、やはり「炎症」というものを当てはめ、抗炎症的な処置をすることは、急性期を除いてはむしろ治癒を弊害するのではないかと考えます。

T.ISHIKAWA