JUGEMテーマ:健康

昨日の頭痛・肩こりの見極め方シリーズ基礎編2に続き、今日は「枕」のお話です。
肩こりを治すために、高価な枕を購入された経験のある方は少なくないのではないかと思います。
近年特に様々な枕が販売されており、私も過去に枕を制作する会社のアドバイス役をしたことがあります。
皆さん研究熱心で、いかに首に負担をかけない枕が作れるものかと日々試行錯誤されていました。
頚椎の前弯という形態を損なわぬように工夫された枕、素材にこだわり頭の重みを上手に分散するように考えられたものなど、
様々な商品が出回るようになりました。医学の分野でも「枕外来」といってその患者さんに適切な枕を処方したり指導する専門医も活躍されているようです。テレビなどでも紹介されています。
中にはこれらの枕を使用することで肩こりから解放されたり、慢性的な頭痛が改善したという方も少なくないと思います。
きっとその方自身の首や肩の状態にその枕が合っている、上手にサポートをしてくれているのだと思います。

一方で、家に枕がたくさんある、どんなものを試してもやはり思わしくないという方も多いようです。
首の違和感や肩の重苦感、慢性的な頭痛や頭重感は安眠を妨げ、むしろ目覚めた時に「疲労感」を覚えてしまうこともあります。これが連日続くようでは、体力が持ちませんし、精神的にも余裕がなくなってしまうことでしょう。

カイロプラクティックの見地から「枕」というものについて考えるところは、枕を選ばなくてはいけない状況こそが問題であり、根本的な改善なしに枕で肩こりを治そうとすることは、その時点で無理があるのではないかということです。
昔から、どんなところでも寝れることが健康だという考え方があります。小さな子供達を考えてみると、大半の子供は枕がなくてもどんな姿勢でも眠ければ寝てしまうものだと思います。生まれたばかりの赤ちゃんでさえ枕は使いません。
それは首や肩周囲に十分な柔軟性と可動域が保たれており、それに見合う健全な筋力バランスを持っているからです。

これは極めて大切な点であり、加齢や酷使を始め、前項で紹介したような肩こりの原因によって、首や肩周囲の柔軟性と可動域が損なわれてしまっている状況ではそれに合わせて首・肩周囲の健全な筋力バランスが保たれていません。そこでさらに、頭と首を過度に支えるような枕を使用してしまうと、弱っている筋肉がより弱化していくことに繋がります。言わば根本的な原因を改善できぬまま、過保護にしてしまうことで、余計に状態を悪くしていくことになることがあるのです。

枕というのは、古来日本では結った髪形を崩さない為に使用されていたもので、健全な首と肩では、枕というサポーター役は本来は不要なはずなのです。どんな枕を使っても首や肩の調子が悪いという方は、自己解決できる範疇を超えている場合がありますのでカイロプラクターにご相談していただくことが正しい選択だと考えます。そして、できる限り厚みのある枕は使用しないように、寝付けないようであれば少しずつ高さを低くしていけるよう、バスタオルを折りたたんで使用し、徐々に厚みを減らしていけるよう、カイロプラクティックの施術経過と合わせて調整していくといいでしょう。

これまでの経験上、多くの首や肩の症状でご相談いただいた患者さんは、およそ2週間〜4週間前後で枕を使用せずに安眠することができるようになっているようです。その方々は、気分によって今日は枕を使うという日もあるようですし、そんな「自由な首肩」に回復することが大切なのだと思います。

次回予告:頭痛・肩こりの見極め方 基礎編4「さまざまな頭痛とそれぞれの対処法」

T.ISHIKAWA


富山県富山市の国際基準取得カイロプラクティック・整体は石川カイロプラクティック
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