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今日の関節痛シリーズは「足関節捻挫の後遺症」についてです。過去に足首の捻挫を経験されている方は少なくないと思います。私は治療において足首に注目することが多いですが、理由は人間の身体の土台であると考えるからです。人間は直立二足歩行で歩いたり、走ったりする生物ですから特に四足の動物と比べると多くの負担を足首に強いることになっています。
しかも比較的足首は動きやすいかわりに不安定な構造になっているとされています。足首の動きやすさというのは人間がしゃがみ込んだり、正座をしたりすることができる点からも理解できるものと思います。
これにより、動きやすい足首という人間の優れた点でありながら、捻挫をしやすいという要素も併せ持っているのです。

捻挫はその程度にもよりますが、多くは足首の靭帯・関節包を伸ばして痛めたり、ひどいと断裂する場合があります。
いずれにせよ、これらの靭帯・関節包は一度ダメージを受けると元の固定力を完全に取り戻すことが難しく、再発しやすい状態に陥ることが少なくありません。私が過去にサッカーチームで選手の治療に当たっていた時の話ですが、多くの選手は足首の捻挫を経験しており、毎日練習ではテーピングかバンテージを巻き、練習を終える度に氷でアイシングをし、リハビリテーションを行っていました。ようは古傷になってしまうのですね。この捻挫を最小限に食い止める為、このように再発をしないように管理していくことは最も重要ですが、それと同じくらいに留意したいのが、「二次的な身体の歪み」です。

身体の土台である足首の捻挫は、建物の基礎に歪みを生じるようなものです。言い換えれば、足が地面に接する面積やタイミングが微妙に狂ってしまい、それが膝や腰、ひいては背骨を経由して首まで影響することがあるということです。

人間には備わっている「反射」という働きの一つによって、左右の目の高さを平行に保とうとするものがあります。
倒れることなく、まっすぐに歩こうとする本能的な働きですが、足首にも同じようにこのような働きがあります。歩くたびに転倒したり、捻挫をしないように、地面に接地するときには足首を中心に膝や股関節を無意識に調節して、バランスよく歩こうとするわけです。ですから、もしも右足首に捻挫の後遺症がある場合は、左膝・右股関節・左腰というふうに少々の犠牲を強いてバランスを取ろうとすることがあり、結果として左腰が痛いということが生じる場合があるのです。

この考え方はすべての身体状況に当てはまるわけではなく、同じような症状でも全く別の捉え方が必要な場合もありますので、けっして絶対的なものではありませんが、特に深部の筋肉(身体の深い部分にある筋肉)でのトラブルでは、足首の不調が詳細な分析によって発見されることが少なくないことがあります。

足首は人間の構造的にも、さらに他の部位とのネットワークにおいても司令塔的な役割をしていることが解かっており、その重要性は疑うところがありません。古くから足をほぐすことで全身の様々な症状に効果があるとされる施術がありますが、古来から足の重要性は伝えられているのかもしれませんね。

T.ISHIKAWA

次回予告:関節痛シリーズ 上級編1 「変形性脊椎症と診断されたら」

富山県富山市の国際基準取得カイロプラクティック・整体は石川カイロプラクティック
 
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