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今日の関節痛シリーズでは「軟骨を痛めた場合」についてのご紹介をしたいと思います。軟骨というとイメージはできると思いますが、代表的な軟骨は膝の半月板だと思います。スポーツでケガをすることも多い軟骨で、この半月板という軟骨のダメージから選手を引退する例も少なくありません。今日はこの半月板を例にして軟骨障害の対応を考えてみたいと思います。

軟骨にはその成分(組織)によっていくつかの種類があるのですが、いづれも一度ダメージを受けると回復するまでに時間を要する、もしくは改善が難しいケースも少なくありません。加えて年齢的に軟骨がすり減ってきたり、本来の厚みが薄くなってしまう場合もあります。もともと、この軟骨の役割というのは骨と骨の間に介在してクッションの役割をします。ですが、長年の酷使やスポーツでの使い過ぎによって、微細なダメージが蓄積していき本来の働きができなくなることがあるのです。

では、そんな状態になった場合はどう改善していけるのでしょうか。まずはじめに考えらければならない要素は「炎症の状態」です。つまりはどれだけ傷んでいるかということです。膝の半月板であれば、まったく膝を曲げ伸ばしできないような状態や、歩くたびにズキズキと痛み、夜も痛みで目が覚めるほどのものでは、何よりも安静が第一選択です。一定期間の安静で痛みが治まってくれば一安心ですが、一向に状態が変わらないか悪化していくようであれば、早急に手術を検討すべきこともあります。手術では半月板の摘出や、年齢的なものであれば人工関節への置換術などが考えられます。
一方で、カイロプラクティックではこのような手術を受けるまでではない、手技療法によって改善が見込まれるケースにおいて力を発揮することがあります。治療方法は様々ですが代表的な一例としては、軟骨の柔軟性の低下を取り戻す為に関節をゆっくりと動かしていきます。これは患者さんご自身が膝をゆっくり動かすものとは異なり、施術者がゆっくりと膝を動かしていくことで、副運動というものを改善していくものです。副運動とは、目には見えないものですが関節が本来備えている小さな動きです。ご自分の手首をこれ以上曲げられないというところまで曲げてみてください。それから、もう一方の手で曲げた手首をもう少し押してみると、これ以上曲がらないと思ったはずが、少しだけまだ動く範囲があることが分かると思います。これを副運動といいます。この軟骨にトラブルがある時にはこの副運動を取り戻すことが大切なポイントになることがあります。
この副運動の改善は、関節運動を円滑にし軟骨の正しい働きを促します。さらにここで大切になってくるのが、どの方向への副運動を改善するかを見極めることです。軟骨の状態、靭帯の状態、筋肉の状態を考えて、改善していく副運動の方向を定めることが大切です。ですから、安易に様々なストレッチや運動療法を試すことで余計に悪化させてしまうことも考えられますので、ここはカイロプラクターに相談して適切な処置を受けるべきです。

以前、膝の半月板を試合中に損傷し、内視鏡で半月板を切除した患者さんがご相談に来られました。手術は成功したものの、毎日の痛みに悩まされ、試合にも復帰できないどころか歩くのもやっとという日もあって、仕事にも支障が出ているということでした。私は改善を試みるために、詳しく膝の状態を観察しました。半月板を切除した膝は反跳膝という状態になっており、膝の後側と外側に大きなストレスを強いていました。膝を支える太ももの筋肉においては前側と後側で大きな筋力差が生じており、正しい拮抗関係が崩れていました。半月板がすでに存在しない膝をどこまで回復できるか、私は詳細な治療計画を立てました。
彼はいま再び試合に出場し活躍しています。もちろん半月板が甦生したわけではありませんが、身体はうまく導けばうまく順応してくれるのですね。

すべてのケースが適応でないため、まずは精密検査を受けることをお勧めしますが、手術を検討している方や自然な回復を望まれる方はカイロプラクターにご相談ください。

T.ISHIKAWA

次回予告:関節痛シリーズ 中級編1 「ハイパーモビリティーという考え方」

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