JUGEMテーマ:健康

一昨日からスタートしました関節痛シリーズ、今日は関節痛にはどんなものがあるのかを具体的に紹介していきたいと思います。
まず、関節痛という言葉は極めて広義の意味であり、該当する関節の中やその周辺から痛みや不調を感じているという状態の総称です。関節の中には軟骨・靭帯・腱・腱鞘・支帯・関節包・関節液・骨膜などの構造がありますので、具体的に原因となっているものによってさらに詳しく検討されるものです。

まずはじめに、関節がどのように形成されているのか、その構造(つくり)に関してご紹介します。
※関節には色々なタイプがありますので、ここでは典型的な関節構造の解説をします。

前項でご紹介した通り、関節というからにはその部分は筋肉の主な働きによって曲げたり伸ばしたり、回したり捻ったりという動作ができる場所になります。骨と骨のつなぎ目となる部分を関節面といいますが、お互いの骨が向かい合っている部分です。そしてこの向かいあっている関節面の間にはクッション役の軟骨が介入しています。いわば骨と骨が直接干渉して傷つかないように、軟骨が緩衝材としての役割を果たしてくれているのです。さらにこの関節面と軟骨を包むように関節包という袋状の膜があり、関節全体を保護しています。この関節包は関節と軟骨を保護しながら、さらにその袋の中に関節液という潤滑油を含んでいます。
そしてその外側に、骨と骨の位置関係を固定するための靭帯・支帯や、筋肉の先端(=腱)が骨に付着しているわけです。
このような構造は、骨として身体を支える柱としての働きと、関節としての動きを同時に叶え、さらに外力に対してすぐに壊れない為の強度を保つために神様が作りあげた芸術なのです。

まずここまで関節の構造に関するご紹介しましたが、要するに関節痛が起きている場合の多くは、例外を除けばこれら構造のどこかにトラブルが起きているということになります。
続いて、関節痛の理解を深めるためそれぞれの構造物の役割を確認しましょう。

「軟骨」:
骨と骨のつなぎ目に介入するクッションです。骨よりも軟らかい材質ですが、一度ダメージを受けると再生するのが容易でないものです。

「靭帯」:
骨と骨を繋ぎ固定しているものです。筋肉のように伸びたり縮んだりすることはなく、これもまた一度ダメージを受けると元通りになることは困難なものです。

「腱」「腱鞘」:
筋肉が骨に付着する部分を腱といいます。筋肉本体に比べて、腱は骨に付着するためにしっかりと硬い造りになっています。腱自体にダメージが生じる場合も少なくありませんが、腱を保護するために、腱の周りに付属している腱鞘が傷んでいるケースも少なくありません。

「支帯」:
多くは腱や靭帯をさらに保護するための保護シートのようなものです。場所によっては結束バンドのような役割をしているものもあります。支帯の一部は靭帯と同化しているような部分もあります。

「関節包」:
骨と骨、その間にある軟骨の3点セットを袋状にコーティングし、その中に潤滑油としての関節液を収めている膜状の組織です。捻挫などのケースでダメージを受ける可能性が高いのはこの関節包です。

「骨膜」:
骨自体をコーティングして保護している膜状のものです。骨膜にダメージが加わると非常に痛い。痛みを感じやすい組織でもあります。

これらの組織が何らかの原因によって傷んだり、ダメージを受けると関節痛が出現することになります。最も理解しやすいケースは捻挫です。転んだり、捻ったりしてしまい関節を捻挫する。足首や手首で発生の多いものですね。この場合は、骨折がなければ、多くの場合は靭帯を伸ばしてしまうか、関節包を痛める場合が多いと考えられますが、捻挫の様子によっては靭帯が断裂していたり、痛めた靭帯や関節包から内出血を起こしている場合もあるでしょう。これらのケースは原因が明らかであるため、処置も迅速に正しく行われることが多いと思いますが、問題は、原因がよく分からずにこられ関節内部にトラブルが生じた場合です。例えば・・・

・何もしていないのに朝起きてから膝が痛くてまともに歩けない
・今日の午後からいつの間にか肩が痛み出し上に挙げることができない
・仕事のせいか、カバンを持つだけでも手首が痛い

病気もない、骨折も捻挫もしていない、病院で関節のレントゲンを撮っても異常がないから様子を見ましょうと言われた。
困った状況です。こんな状況は誰しも経験があると思います。

ここでカイロプラクティックの概念が力を発揮します。
「サブラクセーション」という状態です。
分かりやすい一般用語に置き換えると、「歪み」ということです。
さらにこの歪みは、「連鎖する」という意味を含みます。
肘に歪みがあるとします。これは、肩にも手首にも、歪みがあるということを意味しています。
なぜなら、肘の骨は肩の骨と手首の骨から形成されているからです。
歪みはその一部分で起こるものではないということは、歪みという現状そのものの特徴ですから、
思い出せないほどの些細な原因が歪みの連鎖の中で、心当たりのない部位に痛みや不調を起こしていることが非常に多いのです。カイロプラクティックがもつ最大の特徴はこんなところにあります。

関節痛の改善には、このようなサブラクセーションの概念を持ちながら、症状に捉われることなく原因を検討していくことが大切なポイントになります。

次項からは、このような歪みの概念を含めて、各関節痛を考えて参りたいと思います。

T.ISHIKAWA

次回予告:関節痛シリーズ 基礎編3 「加齢による関節の変形と歪みの関係」

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